
ブラックレイン
楽天のレンタルで、旧作品のブルーレイを大量に借りました。まず最初に見たのがリドリー・スコット監督作品「 ブラックレイン 」です。1989年公開、25年前の作品です。
この映画、日本人、特に大阪人には印象に残った作品であるはずです。物語の半分くらいが大阪(という設定)で進行します。主演のマイケル・ダグラスやアンディ・ガルシア、ケイト・キャプショー、ジョン・スペンサー等のハリウッドの役者の他に、日本人が多く出演しています。高倉健、内田裕也、神山繁、他にもガッツ石松や安岡力也、島木譲二など変わった方々まで、幅広く出演しています。この映画で一番の存在感を放っているのはなんと言っても松田優作です。映画ではこれが遺作となってしまいましたが、まさに命を懸けた迫真の演技です。
詳細は、いつもの様にWikipediaで、と言いたいところですが、あらすじの項目があらすじではなく、ストーリーの後半部分まで踏み込んだ内容が記載がされていますので、注意してください。簡単なあらすじは以下の通りです。
ニューヨーク市警のニック(ダグラス)は、横領の疑いをかけられるなか、同僚のチャーリー(ガルシア)とともに、あるヤクザを逮捕する。ふたりはそのヤクザ、佐藤(松田優作)を日本へと護送することになる。大阪の空港へと到着したふたりは、警官に佐藤の身柄を引き渡すが、それは佐藤の一味の変装であった。責任を感じたふたりは、その後の大阪府警の捜査に強引に加わろうとする。だが府警はそれを許さず、ふたりは松本警部補(高倉健)の監視下に置かれることになる。
前述の通り舞台は大阪ですが、25年前の大阪、しかもハリウッドが描く大阪です。阪急梅田駅のアーケードや十三の商店街、神戸の元町など懐かしい町並みを見ることが出来る一方で、”けったいな”演出もてんこ盛りです。やたら走るデコトラ、柱にかかれた「諸行無常」などの日本語、とある場所のチャリンコ軍団等、明らかに日本を勘違いした描写がいたるところに出てきます。デコトラ軍団は撮影見学に来ていたデコトラ親睦団体に監督が出演を依頼したんだとか。
そういったところに突っ込みを入れつつ見ても、ストーリーは十分楽しめます。それくらい出演者達の好演が光ります。特に松田優作の演技はリアルタイムで見ていない若い人たちにも是非見て欲しいです。雰囲気や目つきが何処となくマウンドで打者を睨みつける田中将大に似てるんですよね。嫁さんも言ってたんで、気のせいではないと思います。
ブルーレイで借りるのも良いですが、TOHOシネマズが行っている、「午前十時の映画祭」で、大画面で見るチャンスもあります。詳しくは以下のサイトをご覧ください。
■ 「ブラック・レイン」詳細 – 第二回 新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作
この企画、他にも名作目白押しです。どれ見ようか迷ってしまうほどです。
ではでは。
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