何故不動産市場はオープンにならないのか考えてみた

何故不動産市場はオープンにならないのか考えてみた

何故不動産市場 はオープンにならないのか

不動産に関するサービスもネット中心にかなり多様化していますが、現在でも、不動産取引は、仲介業者頼みな状況は大きく変わったわけではありません。賃貸不動産においては、比較的オープンな状態になってきてはいますが、売買不動産では、今までの商慣習を大きく変革するには至っていません。これには不動産特有の事情が関わっているものと思われます。今回はこれを考えてみたいと思います。

売り手の事情

まず、売り手の事情を考えてみます。売り手は通常であれば、出来るだけ高く売りたいと考えています。で、あるならば、市場に広く公開し、出来るだけ高く購入してくれる買い手を捜すのが最善であるように思われるのですが、現実はそれほど単純ではありません。特に企業などの場合、自社の不動産の売却情報は極力オープンにしたくないと考えるケースが非常に多いのです。取引関係など、本業に影響が無いように売却したいという思惑があったり、売却の規模によっては業績にあらぬ疑いがかけられる可能性がある等が主な理由です。個人であっても近隣の住民に知られること無く売却したいと考えるケースもあります。

買い手の事情

最近はネットなどでも多くの売却不動産の情報が簡単に手に入るようになっていますが、オープンになっている不動産は逆に言えば多くの人の目に触れると言えます。ということは、いい物件は足が速く、逆にいつまでも掲載されている物件は何か問題が有る物件という可能性が多高くなるのです。また、上述の売り手の事情により、ネット上の情報は、自分が欲しい情報が網羅されているわけではありません。結局、”お得”な物件を探す為には市場に公開されていない不動産の情報を仲介業者を通じて集める必要が出てきます。

仲介業者の事情

仲介業者の特性は以下の記事に書かせていただいているので参考にしてください。

より早く、より有利な条件を引き出すための、不動産仲介業者との付き合い方

業界全体がオープンになればブローカーの役割も変わってくるのですが、それにはおそらくかなりの時間がかかると思われます。

不動産の特性

まず前提条件として、不動産の特性を理解する必要があります。鑑定評価などでは、”個別性”・”非代替性”という言葉で言い表されていますが、要は、それぞれの不動産は個性が有って、完全に代わりになる不動産は存在しない。ということです。この特性ゆえに、多くの情報がオープンになったところで、業界全体の開放が進むかといえば必ずしもそうはなりません。一部でも非公開の物件情報があれば、公開された情報の意味は薄れてしまいます。売買においては特に高い買い物となるため、非公開の物件の情報も集めようとするだろうし。そちらのほうにこそお得な情報が隠されていると信じる買い手も少なくないからです。

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